背圧を上げれば品質は良くなる?射出成形で知っておきたい背圧の役割(初級)

目次
背圧とは?
背圧とは、可塑化中にスクリューが回転後退する際、その動きを油圧やサーボで制御し、圧力を掛けながら
可塑化工程をすすめるとです。
樹脂を均一に溶かし、安定した成形につなげるための重要な条件の一つです
「引けが出るから背圧を上げてみよう。」
「色ムラだから背圧を上げよう。」
射出成形の現場では、このような会話を耳にすることがあります。
しかし、本当に背圧を上げれば問題は解決するのでしょうか。
私たちはそうは考えていません。
背圧は品質を左右する重要な条件ですが、高ければ良い、低ければ良いという単純なものではありません。
背圧とは「混ぜる力」
「樹脂をしっかり混ぜるための力」という感覚が近いです、背圧が変わると
- 混ざり方
- 溶け方
- ガスの抜け方
- 着色材の分散
- ガラス繊維の状態
全部変わります。
背圧を上げるメリット
着色ムラが減る。マスターバッチが均一になる。
可塑化が安定する。ショット重量が安定しやすい。
温度ムラが減る。樹脂が均一に溶ける。
でも上げすぎると…
樹脂は混ざるけれど・・
- 強度が落ちる
- 樹脂温度が上がる
- ガス焼け
- 黒点
- 糸引き
- サイクル悪化
- 繊維破壊
など、別の問題を作ります。
背圧だけを変えても改善しない
実際には
- スクリュー回転数
- 樹脂温度
- 金型温度
- 保圧
- 冷却
これらは全部つながっています。背圧だけ触れば改善するわけではなく
複合的に見て判断しなければなりません。
基本は材料のデータシートのベースとなる条件から大きく逸脱しないようにしますが
前述のように金型などの要素も関係するのでバランスのよい、安定する条件をめざして
背圧も決定していきます
有限会社豊和化学では
背圧は単なる数値とは見ていません。品質を安定させるための考え方の一つです。
豊和化学は、条件を変えるだけではなく、原因を見つけ、お客様と一緒に最適な成形条件を考える
「話が通じる樹脂加工メーカー」を目指しています。
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