糸引き対策 2nd:高度な条件管理

目次
基本対策の「その先」へ
第1弾では、樹脂温度や冷却時間の調整といった基本的な対策を紹介しました。しかし、白物や透明部品、あるいは軟質塩ビのような難易度の高い案件では、基本だけでは解決できないケースが多々あります。第2弾では、現場でのより高度な追い込み方法を解説します。
白物・透明部品特有の「品質のトレードオフ」
白物や透明部品において、糸引き対策として温度を下げすぎると、今度は「シルバー(銀条)」といった別の外観不良を引き起こすリスクがあります
また、コールドスラグ、詰まりといった問題になる場合もあります。
温度管理:糸引きを止めるための低温化と、流動性を確保するための高温保持。この「針の穴を通すような」適正温度の見極めこそが、現場の経験の見せ所です。
精密計量:(計量後の逆回転による減圧)も効果大です。
3. 軟質塩ビなどの「低粘度」へのアプローチ
軟質塩ビのように粘度が低く糸引きしやすい素材では、通常のサックバック(計量完了後のスクリュー後退)を強めすぎると、空気を巻き込んでシルバーが発生します。
ノズル部温度の微調整:機械の条件だけでなく、ノズルと金型の接触面の温度を個別に管理するなど、設備と金型の接点を見直すことが突破口になります。
金型の開閉速度:ホボ改善したが、稀に糸を引く・・あと一歩・・というところまで来ていれば、金型の開き速度で糸切することもできます。
現場の知恵:条件だけで解決しない場合の「金型へのフィードバック」
射出成形の不良対策は小さな調整の積み重ねですが、時にはスプール形状の見直しや冷却回路の変更を金型側に提案することも重要です。豊和化学では、「話が通じる樹脂加工メーカー」として、成形現場の知見を設計や金型製作へ反映させることで、根本的な解決を図ります。
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